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トイレ事件

トイレ事件


日本人観光客はよくトイレ休憩をする。

絶対、誰もが行く。

並ぶ。

女の人は男の人に比べ

我慢ができない。



そんな私も機会があれば

行っておく。

だって、我慢は辛いもんね。

今も思い出すのはあの日の事。

今でもトイレに行きたくても行けないときに

絶対、考える。

この日こそ、ひどい時はないと・・・



あれは、アイルランドで

外国人だけのバス・ツアーに参加したときだった。

一人で回るのは、不便だし

いろいろ宿泊先も決めないといけないし。

車でしかいけないとこもあるからって

申し込んだのだ。



あれは、参加して3-4日たった頃だった。

アイルランドでもかなり美しい

ディングル半島に行った時だった。

朝もちゃんとトイレに行ってきた。

が、一日の最初に行ったところは

アイルランドで一番大きい海水浴場だった。

5月。

なのに、寒い。

結構、着込んだのに、寒い。

アイルランドを侮った。

この場所ではないが

雪も降っている。



あまりの寒さに

海水浴場に行った時点で

なんとなくトイレに行きたくなる。

が、「行きたい」と言えない日本人。

バスに乗り込む。

いずれ、どっかに止まるだろうと

鼻をくくる。

が、止まらない。

ディングル半島を走り続けている。

1時間我慢した。

でも、バスは進む進む。

何回か観光スポットで止まる。

でも、トイレなどない。

我慢できなくて、ガイドさんにいう。

「町に戻るまでは休憩ない」という。

「どっか、道沿いにあれば、止まるから」という。

観光どころじゃない。

こういうときは、行きたいと考えるといけない。

無理して、人としゃべる。



途中、ある場所で、走りの競争があった。

崖の上から、下まで続く道を往復して走るのだ。

あー、走りたい。

元陸上部の血がさわぐ。

でも、トイレに行きたいし、走れない。

後悔する。



もう動けなくなった。

バスは止まらない。

我慢した。

3時間、耐えた。

ようやく、バスが止まる。

町に戻ってきた。

トイレにいけた。



やっぱり、日本の観光バスが一番だって

思いましたね(笑)



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